「日食」と対比して「月食」という言葉が使われる事がありますが、
月食とは何でしょうか?早速調べてみました。
月食とは・・・地球が太陽と月の間に入り、月が欠ける現象の事を言います。
満月の時に起こります。(日食は月が太陽を覆い隠す現象の事を言います。)
@月食はなぜ起こる?
以前、「なぜ月は満ち欠けするのか?」というコラムで
満月の時は太陽と月は反対方向にあるという話しをしました。
つまり、満月の時に限り月食という現象は起きます。
しかし、月食は満月の時に毎回、起こる現象ではありません。
これはなぜでしょうか?
A月食が起こる回数が少ない理由(満月の時に毎回起こらない理由)

上の図を見てみればわかりますが、地球の公転軌道面に対して
月の公転軌道(平均傾斜角)は約5度=5度7分47.41秒傾いているため
月食は満月の時に毎回起こる訳ではありません。
通常、月食は世界で年1-2回起きます。(まれに3回起きます。)
上の図を見れば分かると思いますが、月食は世界のどこにいても同じ見え方
をします。これが日食との大きな違いです。
それに比べて日食は場所によって月は太陽より小さく・太陽を見る角度が違う為、
世界全土で日食を観察できる訳ではありません。
B月食の種類について
皆既月食・・・地球の影で月(満月)が全部見えなくなってしまう状態を言います。
部分月食・・・地球の影で月(満月)が一部見えなくなってしまう状態を言います。
半影月食(半影食)・・・地球の影で月(満月)が半分見えなくなってしまう状態をいいます。
月出帯食・・・月が昇る際に月(満月)が地球に隠れた状態で上る事を言います。
月没帯食・・・月が沈む際に月(満月)が地球に隠れた状態で沈む事を言います。
ちなみに月(満月)が地球の影に隠される度合いを食分と言います。
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